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岐路に立つアフガニスタン:干ばつと食糧危機による避難民の増加
深刻な干ばつと食糧不足により、何千人もの人々が仕事や援助を求めてアフガニスタンの北方・西方から避難しています。冬が近づくにつれ、この数は増える一方だと予想されています。
食糧不足の原因として挙げられているのは、2008年初期の厳冬が引き起こした干ばつと凶作、そして国際的な食品価格の高騰です。特にアフガン人の主食である麦の生産量は2007年に比べ36%も減少し、農業省によると今後6カ月間、200万トンの麦・塩・油等の食糧が不足するといわれています。7月には、この1年間で麦や小麦粉の価格が200%上昇していると報告されました。
この状況に最も影響を受けているのは、アフガニスタン各地域の小作農、土地を持たない人々、遊牧民、そして日雇い労働者です。
今回最も避難民が多い地域の一つ、バルク州(Balkh)で6人家族を支える18歳の少年モミン(Momin)くんは、「周辺地域全体が干ばつの被害を受けています。以前は自分達の農場で働くことができたけれど、今は皆マザリシャリフやカブールまで仕事を探しに行かなければなりません」と言っています。
この干ばつによる避難民の正確な数は確定されていませんが、UNHCRは過去6カ月でバルクやバギス等北方・西方の地域からおよそ2700世帯(1万9000人)が避難したと報告しています。バルク州の故郷を後にする数家族は家を取り壊し、帰還の意志がないことを示しました。この地域に留まっている人々によると、このまま食糧や水の援助が来なければ人口の70%(およそ500世帯)が避難を余儀なくされる可能性があるそうです。UNHCRは政府や他の国連事務所と共に、至急給水タンカーを送るよう努力しています。
また、183世帯あまりの帰還民も再びパキスタンへの避難を余儀なくされるなど、帰還民も打撃を受けています。食糧危機のために、UNHCRが進めているアフガン帰還民のための仮設住宅建設に専念することが難しい帰還民もいるため、UNHCRはWFP(国連世界食糧計画)と協力して700世帯に食糧援助を行いました。
一部の地域の治安が悪化しているため、冬が到来する前に食糧を必要とする地域に供給できるよう、国連はアクセスの確保を訴えています。イギリスのシンクタンク機関であるロイヤル・ユナイテッド・サービス・インスティテュート(Royal United Services Institute)によると、この食糧危機はアフガン復興への国際社会の努力に対して紛争以上に大きな脅威となりえると警告しています。
多くのアフガン人が、食糧危機や旱魃、貧困から必死に生き延びようとしています。「アフガニスタンの状況が悪化したら、パキスタンへとまた避難しなければならないでしょう」とアブール・カディール(Abdul Qadir)さんは言いました。
原文 : Afghanistan at the crossroads: Drought, food crisis drive Afghans out of villages
ソース : UNHCR Briefing Notes
日付 : 2008年11月10日
日本語訳 : 和田杏奈・本多明子(国連UNHCR協会ボランティア)
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