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2007年、35万人がアフガニスタンへ帰還

2007年、UNHCRは10000住宅用資材を提供した。しかしまだその数は絶対的に不足している2007年、35万6千人のアフガニスタン難民が、パキスタンからアフガニスタン本国に帰還しました。冬期を前にこの本国自主帰還が一時的に中断されます。

 UNHCRがアフガニスタン難民の帰還促進事業を始めて6年、当初みられたような帰還に対する高揚感は厳しい現実を前に薄れてきています。

化学を専攻する21歳の大学生であるモハメッド・ハニフ(Mohammed Hanif)さんは、「僕の父親はペシャワールで店を営んでいた。僕の弟も経営を手伝っていますが、パキスタンではコストが高いのでもはや経営は成り立ちません。少なくともアフガニスタン本国では何らかの職が得られると期待して帰還するのです」と、帰還センターで話してくれました。

しかしながら、母国であるアフガニスタンがモハメッドさんの期待に添えるかどうかはいささか疑問の余地があります。2002年以来、何百万人ものアフガニスタン難民がアフガニスタン本国へ帰還しており、アフガニスタン政府及び関係機関は国の再建のために奔走しています。しかしながら、今年アフガニスタンに戻った者の中には、この冬を越えるために追加支援が必要な者も多数います。多くの帰還者にとって、帰還後の生活の基盤となる、土地、家、仕事、教育機会等がいまだ充分に用意されてないのです。

2007年、UNHCRは、難民帰還に関する支援の一部として、1万戸分の住居資材を提供しました。また水及び公衆衛生関係の事業に割り当てられた100万米ドルは、375ヶ所分の水道設備の建設と補修、525ヶ所のトイレ施工に使われました。2002年以来、9000を越える水道設備が整備されています。

また治安の悪化はカンダハールをはじめとする一部の地域でアフガニスタンにとって深刻かつ最大の問題です。あるキャンプの健康指導員は、「このキャンプの大部分の人はクナル(Kunar)やロガル(Logar)出身ですが、そこには戻れません。家も仕事もなく、戦いがまだ続いているからです。そこが故郷なのに居場所がないのです」と現状を語りました。2006年にはパキスタンからの帰還民は首都カブールへ戻ることが圧倒的に多かったのですが、2007年はその大部分は戦闘が続く地域を避けて、ナンガールハル(Nagarhar)、ラグマン(Laghman)など様々な地域へと広がっています。パキスタンからの帰国事業は春を迎える2008年の3月に再開されます。2002年以来、400万以上のアフガニスタン人がUNHCRの援助によって帰還を果たしており、内320万人がパキスタンから、86万人がイランからの帰還者です。今日なお300万人のアフガニスタンが難民認定を受けて依然避難生活を送っており、内200万人がパキスタン、91万人がイランにいます。

UNHCRは、アフガニスタン難民が本国に戻り、定住するためのよりいっそうの支援を国際社会に呼びかけています。

原文 : Over 350,000 Afghans repatriate from Pakistan before winter
ソース : UNHCR Briefing Notes
日付 : 2007年11月2日
日本語訳:本多明子・和田杏奈(日本UNHCR協会ボランティア)



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