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コロンビア難民の子どもたち、ホスピタル・クラウンに心開く
内に秘めた思いや悩みを話してもらうには、クラウン(=ピエロ)が役立つこともあります。2009年2月の最終週に、コロンビア難民の子どもたち52人は、ドクター・ヤソの派遣した10人のホスピタル・クラウンとともに過ごし、笑いと安心感に包まれました。
このイベントは、難民や庇護申請希望者が抱える問題や要求を把握することを目的に、UNHCRが企画したセッションの一環として開催されました。このようなセッションは年2回以上実施されており、援助計画、方針の決定に役立っています。今回のセッションはUNHCRの事業実施パートナーであるベネズエラ・カリタス会の事務所で開催されました。
ホスピタル・クラウンの組合、ドクター・ヤソのボランティアは、ゲームや劇を通じ、家族と共にコロンビアの武力闘争や迫害を逃れてきた子どもたちから悩みや要求を聞きだすのに一役かいました。ピエロの活躍によってわかった情報は、UNHCRの専門家や心理学者が、2歳から16歳までの子どもたちの支援策を練る上で役立ちます。
「ランプの精に3つお願いができるとしたら、何をお願いする?」とクラウンが10人の子どもたちに問いかけると、うち7人が、コロンビアの戦いが終わってほしい、一緒にスポーツをするお友達がほしい、と答えました。
両親と同様、難民の子どもたちもやはり、コロンビアへの帰還を熱望しています。しかし同時にそれがどれだけ危険かも理解しています。ふるさとを離れた子どもたちにとって、一番心配なのは、避難先で受け入れてもらえるかということと、学校です。
セッションに出席した子どもたちの多くが仲間はずれになった経験がありました。例えば、12歳のカミラ(Camilla)*ちゃんは、ベネズエラ人のクラスメートに「あなたとは友達になりたくない」と言われ、とてもつらい経験をしました。
それでも、カミラちゃんは学校に行けるだけまだ良いほうなのです。ベネズエラで避難生活を続ける何万人ものコロンビア難民の子どもたちの多くは、学校に通うことすらできません。両親が仕事や職探しに出かける間、幼い弟や妹の面倒を見なければならない子もいますし、学校に行くことはできても、制服や文房具を買うことができない子も多くいるのです。
「この年齢層の子どもにとって、教育をしっかり受けられること、そして周囲に受け入れてもらうことが重要です。しかし、どうしても声を上げるのは大人ですから、こういった子ども特有のニーズは難民支援プログラムを組む中でもおざなりになりがちなのです」とビンセント・ブリアード(Vincent Briard)UNHCRアソシエイト・プロテクション・オフィサーは言います。「ですから、今年はもっとクリエイティブに、芸術や笑い、娯楽の要素も取り入れて、子どもたちがもっと自由に思ったことを言えるような参加型のセッションにしようと考えたわけです」と付け加えました。
心情を吐露するだけではなく、ピエロや語り手、祭りのキャラクターが繰り出す様々な芸を子どもたちは大いに楽しみ、笑い、そしてゲームやお菓子も十分堪能しました。
このセッションでUNHCRとホスピタル・クラウンとの協力体制への道筋ができました。ドクター・ヤソのボランティアの一人、レイナルド・ヴェッキオナチェ(Reynaldo Vecchionacce)さんは、難民の子どもたちとのふれあいを楽しんでいました。「だって、私たちの国で避難生活を送るこの子どもたちや家族の生活の質の向上のための政策策定に、こうやって、笑いと遊びで貢献できるのですから。」
* 本人の保護のため、仮名をつかっています。
原文 : Young Colombian refugees open up to hospital clowns
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2009年3月6日
日本語訳: 谷藤千寿(国連UNHCR協会ボランティア)
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