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アフリカ地域/スーダン南部
南北和平−スーダン難民の帰還
スーダンでは1956年に英国から独立する前年から南北戦争が始まり、 40年近くも内戦状態にありました。この間、55万人が難民となって国外へ流出し、610万人が国内で避難生活を送っていました。2005年1月9日、スーダン政府と反政府組織SPLA(スーダン人民解放軍)が包括的和平協定を結び、アフリカで最も長く続いた戦争にようやく終止符が打たれました。これを機に、難民の多くは一日も早くふるさとへ帰りたいと願うようになり、UNHCRでは彼らが無事にふるさとに戻って再定住できるよう支援を進めています。アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、世界難民の日にあたる2007年6月20日に、ウガンダからスーダン南部に帰還する難民に同行し、「難民たちがふるさとに戻れば、子どもが通う学校も必要、作物を植える畑も必要、病気の家族を治療する病院も必要です。すべては、国際社会とスーダン南部の人々が団結しなければ実現できないのです」と国際社会に訴えました。
20年ぶりのふるさと〜難民たちの不安と期待
和平協定が成立したとはいえ、破壊されたインフラや治安がすぐに回復するわけではありません。難民たちが帰還後の生活に関して懸念しているのは、食べ物と水の確保、子どもの学校、治安、土地の返還などです。「病院には薬はあるの?」「学校の先生の数は足りるの?」など、難民たちの不安は尽きません。それにもかかわらず、難民たちは勇気を振り絞って、安全な難民キャンプを出て数十年ぶりにふるさとに帰ることを決意するのです。それは、戦争さえなければ、みんなで力を合わせて再出発できるという強い信念に基づいた決意なのです。ある難民は語りました、「この先何年かは生活が苦しいでしょう。でも、私たちがそもそもふるさとを離れなくてはいけなかったのは、貧しかったからではなく、平和がなかったからなのです」。
スーダンの復興へ向けて
多くの子供たちは、長い避難生活の間にキャンプで教育を受けてきました。スーダン南部の子どもたちは大変勉強熱心で、新しいことを次々に学ぼうとしています。スーダンから10年前に避難してきた女の子は、「スーダンから逃げてきたときは、そもそも教育が何なのか、学校が何なのかさえ知りませんでした。でも、こうして難民になったことで、幸運にも教育を受けられました。もしスーダンにずっといたら、学校には行けなかったでしょう」と語っています。難民の子どもたちがスーダンに帰っても引き続き教育を受けられるよう、学校建設や教員育成などの支援がますます必要とされています。
大人たちも、戦争が終わりふるさとに帰れば、キャンプの職業訓練で身につけた技術や知識をようやく活かすことができます。3人の子をもつセビットさんは、「私は現在受けている建築の訓練が終わってからスーダンに帰ります。帰ったら、家の窓や扉を作って売る店をもちたいです。スーダンの復興にはものづくりの技術が必要とされています」、とウガンダの難民キャンプで祖国復興に向けた熱い思いを語ってくれました。長年の戦争で疲弊した国を再建するために、セビットさんのような難民の力が必要とされています。
スーダン南部の帰還民へ、温かいご支援をお願いいたします。



<スーダン南部 最新ニュース>
2007年
12月28日 70歳代のスーダン人、57年ぶりに家族と再会(駐日事務所ニュース)
12月10日 UNHCR、スーダンのジョングレイ州への帰還を一時中断(駐日事務所ニュース)
8月17日 加速するウガンダからスーダンへの帰還(UNHCR本部ニュース・翻訳)
8月17日 スーダン南部の復興に挑む−エチオピアに避難し、大学を卒業した「ロスト・ボーイ」(UNHCR本部ニュース・翻訳)
6月16日 世界難民の日−グテーレス難民高等弁務官、スーダン難民の帰還を一筋の光明と賞賛(UNHCR本部ニュース・翻訳)
4月12日 エチオピアのスーダン難民:スーダン南部への帰還を要求(駐日事務所ニュース)
3月29日 UNHCR、ウガンダ西ナイル地域からのスーダン難民帰還の支援を再開(駐日事務所ニュース)
3月14日 エチオピアからスーダン南部へ続く、新たな帰還の道 (駐日事務所ニュース)
3月9日 UNHCR、スーダン南部の帰還事業に5610万米ドルの支援を要請 (駐日事務所ニュース)
2006年
9月15日 スーダン南部の帰還事業、資金不足の恐れ
6月1日 ジャパン・プラットフォーム、国連WFP協会とのスーダン南部支援協働事業がスタートしました
4月4日 「地雷に関する啓発及び地雷除去支援のための国際デー」にあたり、UNHCRはスーダン南部に帰還する難民の安全を懸念(駐日事務所ニュース)
3月30日 UNHCR、スーダン事務所襲撃により亡くなった職員を追悼(駐日事務所ニュース)
3月21日 UNHCRスーダン事務所攻撃による犠牲者、安定した容体(駐日事務所ニュース)
3月15日 スーダン南部地域UNHCR現地事務所開設奮戦記(ニュースレターWith you No.8/P.2) (270KB)
2月8日 人道支援機関によるホワイトナイルのフェリーを使ったスーダン国内避難民の帰還始まる(駐日事務所ニュース)
2月1日 スーダン、コンゴ難民の帰還への道開かれる(駐日事務所ニュース)
1月18日 組織的帰還への扉を開く一歩(駐日事務所ニュース)
2005年
12月20日 スーダン南部への帰還、始まる(駐日事務所ニュース)
12月15日 ケニアのカクマ難民キャンプ視察報告(ニュースレターWithyou No.7/p.6) (214KB)
12月14日 スーダン難民の帰還始まる(駐日事務所ニュース)
12月9日 ディンカ族、150万匹の家畜と共に故郷のスーダン南部に向かう(駐日事務所ニュース)
11月30日 半生にわたる避難生活の後、いよいよスーダン南部の故郷へ(駐日事務所ニュース)
11月8日 帰還を考えている難民、スーダン南部を視察(駐日事務所ニュース)
8月31日 グテーレス高等弁務官、雨季終了後にスーダン南部への帰還支援を約束(駐日事務所ニュース)
8月30日 高等弁務官、スーダン南部の基本的ニーズを満たすため、一層の支援を呼びかける(駐日事務所ニュース)
6月22日 グテーレス高等弁務官、スーダン南部の実質的な平和を求める(駐日事務所ニュース)
6月17日 スーダン南部出身の難民、困難を乗り越えて故郷へ帰る(駐日事務所ニュース)
6月10日 スーダン南北内戦が終結: 難民の帰還が始まる(駐日事務所 守屋由紀)
5月24日 スーダン南部の学校再建(駐日事務所ニュース)
4月20日 高等弁務官代行、スーダンの国内避難民キャンプを訪れ、スーダン政府に自国民の保護を要請(駐日事務所ニュース)
4月12日 UNHCR、スーダン難民の南部への帰還と生活再建の支援を国際社会に訴える(駐日事務所ニュース)
4月4日 UNHCR、スーダン南部で新たな共同体事業を開始(駐日事務所ニュース)
2月28日 高等弁務官代行、スーダン南部のさらなる人道的な窮状避けるため、早急の拠出を要請(駐日事務所ニュース)
2月23日 UNHCR、スーダン南部へ帰還する難民に備え、援助チームを派遣(駐日事務所ニュース)
2月21日 スーダン難民、状況が許せばすぐにでも故郷への帰還を希望(駐日事務所ニュース)
1月11日 スーダン難民、歌と踊りで和平協定を歓迎(駐日事務所ニュース)






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