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UNHCR、ケニアのソマリア難民支援へ9200万USドル(約84億6400万円)の支援を呼びかけ

ソマリアの情勢悪化を受けて、世界で最も古く、大きく、かつ過密した難民キャンプへ、さらに多くの難民が流入するおそれが高まっていることから、UNHCRは、すでにキャンプへ身を寄せている25万人近くのソマリア難民の過酷な状況を緩和すべく、9200万USドル(約84億6400万円)の支援アピールを出しました。

ケニアのダダーブにある隣接した3ヶ所のキャンプは、避難するソマリア難民の人数が当初想定の定員を3倍上回るうえ、さらに一ヶ月あたり数千人が新しく到着する深刻な過密状態にあり、今回の緊急支援はこの状況の改善に焦点を当てています。ダダーブのキャンプはソマリア国境に近いケニア北東部の奥地にあり、開設されて17年が経ちます。

ソマリアの紛争は収束に向かう気配もなく、2008年にケニアに入国したソマリア人は6万人を超えています。その多くはモガディシュや、ジュバ川下流域のキスマヨ(Kismayo)、ジャマーメ(Jamame)、アフマドゥ(Afmadow)の出身です。紛争が続く上に、アフリカの角地域(ソマリアを中心とする半島部)での深刻な旱魃、食糧不足、定期的に起こる洪水が追い討ちをかけています。

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は2008年6月にダダーブを2日間訪れ、UNHCRはキャンプの過密状態と、そのために受け入れ側地域が当然のことながら抱えることになる社会的・経済的懸念という表裏一体の問題について、総合的な解決策を立案することを難民に対して約束しました。

「大きな苦しみを既に耐えてきた難民の生活状況全般を改善するために、今、行動を起こさねばならないのです。また、今後もソマリアの状況が改善されず、それに伴い難民が発生する可能性があることから、その対策を講ずる必要があります」とグテーレス高等弁務官は本日表明しました。

ダダーブにある既存のキャンプ3ヶ所の過密状態を緩和し、また、さらなるソマリア難民を受け入れるため、支援策には新たな2ヶ所の難民キャンプ開設も含まれています。それぞれ6万人が避難できる新キャンプ建設のために、UNHCRとケニア政府は建設候補地を探しています。

このほか、9200万ドルは、貧血や急性栄養失調などに再三苦しむ難民を対象とする健康管理システムの強化など、過密キャンプに滞在する難民の劣悪な生活状況の改善にも充てられます。また、老朽化の進むキャンプには、新しく改善された衛生設備とより良い住居が必要です。簡単に壊れそうな小屋に住んでいる難民がまだ沢山いるのです。

加えて、難民保護や法的サポート、補助的な食料支援、最低限の家財道具の支給を行うためにも追加の資金が必要です。さらに、これまできわめて寛容に難民を受け入れてきたケニアの地元コミュニティーを対象とする地域密着型プロジェクトを通じて、難民が基本的な公共サービスを享受できるようにすることも含まれています。

緊急支援アピールの全文はUNHCRのウェブサイトwww.unhcr.orgでご覧いただけます。

1ドル=95円で計算(2008年12月現在)

原文 : UNHCR appeals for $92 million to assist Somali refugees in Kenya
ソース : UNHCR Press Releases
日付 : 2008年12月19日
日本語訳:安部健二郎、北川玲貴(日本UNHCR協会ボランティア)

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