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HOME > UNHCRの援助活動 > ケニアの国内避難民、共同で新たに土地を購入し、生活を再建

ケニアの国内避難民、共同で新たに土地を購入し、生活を再建

一時避難所に避難するケニアの国内避難民(2008年初頭)大統領選挙後の暴動が国内を駆け巡ってから1年もたたないケニア。何万人もの国内避難民が平穏かつ順調に新たな土地で生活を始めています。

2008年1月、ケニアのリフトバレー州ウアシン・ギシュ県(Uasin Gishu)とトランス・ンゾイア県(Trans Nzoia)から150世帯の家族が避難を強いられました。彼らは共同体「ジカゼ自立グループ(Jikaze Self-Help Group)」を形成し、7月にはナイバシャの湖畔、市の立つ町に2.5エーカー(約1ha)の土地を購入しました。その間の6ヶ月間は、ナイバシャ・スタジアムで他の国内避難民と共に生活していました。

「今はここが私たちにとって新しい家なのよ」と、クリスティーン・ンディンダ(Christine Ndinda)さんは言いました。彼女は、ジカゼ(スワヒリ語で「勤労」の意)グループを運営する立場にいます。「私たちはもう元の場所に戻るつもりはないの。グループのおかげだわ」。そして、今まで誰も土地を持っていなかったのよ、と続けました。

ジカゼグループの家族は、各自の蓄えと政府から再定住の為に支給された助成金(1世帯あたり1万ケニアシリング(約130 USドル)を出し合い、生活するための土地の購入費用に充てた、最初のグループと考えられています。

彼らを手本とし、大統領選挙の暴動から避難してきた、他のケニア国内避難民もそれに習いました。UNHCRでは、土地購入を希望する国内避難民が詐欺にあわないよう、また法的要件を充たした土地の購入を行えるよう、政府役人とのミーティングを設定したり、法律相談を行ったりして、ジカゼのようないくつかの自立グループを支援してきました。

ジカゼのような自立グループ立ち上げには、まだまだ問題が山積しています。また、メンバーの810人のうちのほとんどがUNHCRの提供したテントで食糧以外の支援物資に頼った生活をしています。多くのメンバーがジャガイモ、豆やトウモロコシなどの栽培を始めましたが、なかには肥料や農具の購入に援助が必要な人もいます。

ジカゼグループは、政府・支援機関からの支援やマイクロファイナンス等の申請を計画しています。「もっと土地を購入したいの」ンディンダさんは言います。「農地のためだけじゃなく、もっと家を建てるためよ」。また、水の確保も重要です。地元の教会から貯水槽を2つ贈呈されましたが、一番近い水源まで3kmほど離れているため、中は空のままです。

しかしながら、現在、少しずつ変化が見られていす。UNHCRのテント内には保育所が開設され、毎日たくさんの幼児がやってきます。トイレも設置し、衛生設備の問題にも取り組んでいます。

2008年1月の大統領選挙の暴動から2月の連立政権発足までに、およそ1200人が死亡し、35万人が国内避難民となりました。公式発表では、国内避難民7000人のみがナイバシャ・スタジアムのような難民キャンプに避難しており、10万人の国内避難民は一時避難所に身を寄せています。

2008年6月、ケニアで世界難民の日を迎えたアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官はナイバシャ・スタジアムを訪れ、「難民キャンプは、短期的な問題解決方法でしかありません。しかし私たちは、そこで生活しなくてはならない人たちのために尽力しています。最大の願いは、一刻でも早く(難民である)皆さんが、安全に帰還できることです」と述べました。

ジカゼグループの人々が新天地での生活を始めたように、国内避難民には様々なバックグラウンドを持つ人々とともに、自分たちの土地で新しいコミュニティを作るチャンスがあるのです。ジカゼグループは、一人では難しい「日常生活を取り戻す道」でも、グループでなら少しだけ楽に道が開けることを他のケニア国内避難民に示しています。

原文 : Displaced Kenyans form cooperatives to buy new land, rebuild
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2008年11月17日
日本語訳 : モンテサ絵美(国連UNHCR協会ボランティア)

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