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グテーレス国連難民高等弁務官がイエメンの難民キャンプを訪問

アデン湾を渡ってイエメンに到着した、ソマリア難民の家族と面会するグテーレス高等弁務官国連難民高等弁務官のアントニオ・グテーレスが5月15日にイエメンにあるカラズ難民キャンプ(Kharaz Refugee Camp)を訪問、国際社会に対して更なる支援を訴えました。

5日間にわたるイエメン公式訪問は、難民との対話や、新たに到着した人々のための施設や欧州委員会(EC)の協力により建てられた施設の視察から始まりました。施設はアデンの西140Kmほどの所にあり、在イエメン欧州委員会渉外担当のMichele Cervone D’Urso氏とイエメン政府職員が案内しました。

カラズ難民キャンプでは、主にソマリアからの約1万500人の難民を受け入れており、ソマリア・ボサッソ(Bossaso)港から危険を冒してボートでアデン湾を渡り、数日前に到着したソマリア人家族のテントをグテーレス高等弁務官は訪問しました。

また、一人当たり100ドルの手数料を支払って二人の息子を連れて来たという35歳の女性からも話を聞きました。彼女は「危険は承知の上でしたが、紛争で死ぬか、あるいは一か八かアデン湾を渡るかのどちらかしかなかったのです」と語り、「今はソマリアに残っている家族の事が心配です」と話しました。

41歳の男性は、イエメンでの生活が18年にも及んでしまっていると言います。「難民という言葉はもう聞き飽きました。多くの子どもたちはこのキャンプで生まれ、既にティーンエイジャーになっています」とグテーレス高等弁務官に訴えました。

「このカラズ難民キャンプに来ると、ソマリア難民の窮状に同情せずにはいられません。多くの人々が16年以上も悲惨な状況の中で過ごしており、さらに不幸なことに難民の数は増加しています。2008年には1万8千人がアデン湾を超えてイエメンに渡ってきましたが、その多くはソマリア人で、この危険な旅の途中では400人もの犠牲者が出ているのです」とグテーレス高等弁務官は言います。

「私は国際社会に対し、更なる支援を要請し、ソマリア難民の救済に協力してもらえるよう訴えていくつもりです。それは、限られた資源にも関わらず難民を寛大に受け入れ続けているイエメン政府への支援にもつながります」。

グテーレス高等弁務官はイエメンの首都サナア(Sana’a)で5月19日と20日に開催される「難民保護とアデン湾の国際的な移住に関する地域会議」に出席する予定です。この会議は欧州委員会(EC)の資金援助により、UNHCRとソマリアで活動する国際組織で構成されているMixed Migration Task Force for Somalia(ソマリアのための移住共同タスクフォース)が共催し、難民保護とアデン湾地域における複合的な民族移動に対応するため、機能的かつ長期的な活動の戦略づくりを目指しています。

イエメン滞在中、グテーレス高等弁務官は他にもUNHCRのサナア(Sana’a)とアデン(Aden)各事務所を訪ねたり、アデンのバサティーン地区(Basateen)といった都市部に住む難民たちと面会するほか、イエメン南部沿岸にあるUNHCRのレセプションセンターも訪問する予定です。高等弁務官は全ての訪問先において、保護やより良い生活を求めてソマリアやエチオピアからアデン湾をわたってきた人々や、受入側として働くイエメン人職員たちとも面会することになっています。

原文 : High Commissioner Guterres visits refugee camp in Yemen
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2008年5月15日
日本語訳 : 安田万里 園田あや(国連UNHCR協会翻訳ボランティア)

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