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HOME > UNHCRの難民援助活動 > アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官、コンゴ東部の国内避難民を忘れないよう世界に強く要請

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官、
コンゴ東部の国内避難民を忘れないよう世界に強く要請

シャシャ避難民キャンプで彼らの状況について話し合いを始める前に年配者たちに挨拶をするアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、避難を余儀なくされているコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)の何十万人もの国内避難民と2004年のインド洋大津波の被災者とを比較しながら、厳しい生活を強いられるコンゴの国内避難民のことを忘れないよう国際社会に強く要請しました。

グテーレス高等弁務官は、世界最大の難民問題の一つであるコンゴ東部のゴマ市にて、この広大な国で約200万人もの人々が避難していることに言及し、必要とされている援助ニーズが満たせていない現状をふまえて、国際社会にコンゴへの支援の必要性を訴えました。

「コンゴ民主共和国では、紛争や病気、健康問題や過度の貧困などで半年間に亡くなる犠牲者の数は、インド洋大津波による犠牲者の数に匹敵します」と言いました。

「津波の犠牲者に対する国際社会の大規模な支援と半年ごとのコンゴへの支援を比べると、はっきりとした違いがあります」とグテーレス高等弁務官は続けました。2004年の津波ではインド洋周辺の国々で20万人以上もの人々が亡くなりました。

2009年10月15日に北キブ州の州都ゴマに到着したグテーレス高等弁務官は、2003年の和平協定にも関わらず継続しているコンゴ東部の人々の避難生活や武力紛争を、長きに渡り注視し続けてきました。前回は2007年12月に北キブ州を訪れました。散発的に発生する武力紛争のため、人々は家やキャンプからの避難を余儀なくされています。

今回、グテーレス高等弁務官は北キブ州と隣の南キブ州にある国内避難民キャンプを訪問しました。

北キブ州のシャシャ(Shasha)避難民キャンプで、グテーレス高等弁務官は長年にわたり困難を強いられている、森で狩猟を行なうビグミー族の人々に会いました。彼らは平和や安定がこの地域に戻っても住むところがないと言いました。彼らは当局に土地を得るための援助を求めました。

南キブ州のムビンビ1(Mubimbi 1)キャンプでは、過去の紛争で避難している人々と、ルワンダ解放民主勢力を無力化するためのコンゴ軍による軍事行動で新たに避難している人々が入り交じった国内避難民グループを訪問しました。

グテーレス高等弁務官は、北キブ州マシシ(Masisi)地方のルトボコ(Rutoboko)も訪れました。そこは、2008年に何千人もの市民が避難する原因となった、反政府勢力の人民防衛国民会議(CNDP)とコンゴ政府軍との武力衝突で荒廃していました。

今やその多くは村に戻り、生活を取り戻しつつあります。道の至るところに新しい生活と希望のサインが見て取れました。今は雨期ですが、帰還民は家の再建や、豆やバナナやキャッサバなどの作物を植えるのに大忙しでした。学校も再開されています。

コンゴ政府軍と反乱軍が停戦合意した2009年3月から帰還が始まりました。2009年9月に帰還のペースが速まり、UNHCRが支援しているゴマ市内やその周辺の6カ所の避難民キャンプから6万6000人が帰還しています。

グテーレス高等弁務官は、武力衝突のため帰還できない人々に対し、UNHCRは避難民キャンプでの援助活動を行い、また、ふるさとに帰還する人々には必要な支援を行うと述べ、国内避難民と帰還民のどちらに対しても支援を継続することを約束しました。

ルトボコで、グテーレス高等弁務官は70歳のムハヌカ・カフンデ(Muhanuka Kahunde)さんに会いました。彼はゴマ市郊外のブヒマ(Buhima)避難民キャンプで約2年間過ごした後、9月にふるさとへ戻りました。「ここが平和になったので、私はここに戻りました。私たちは家を建て直し、栽培を行なう土地の整備を始めました」と彼は言いました。

しかし、42歳のチャーリン・アムナジ(Charlin Amunazi)さんのように、すぐに家に帰ることができない人もいます。マシシ地方にある彼女の村が武装勢力に制圧された時に避難し、今はゴマの近くのムグンガ3避難民キャンプで生活しています。「武力衝突が激しくなり、夫が殺されました。レイプが始まり、私たちも走って逃げてきました。 誰もが逃げ出しました」と彼女は言いました。

ゴマに出発する前に、グテーレス高等弁務官はキンシャサでジョセフ・カビラ・カバンゲ大統領、アドルフ・ムジト首相、セレスティン・ムブユ内務大臣、レイモンド・シバンダ国際協力担当相、コンゴ国連軍のババカ・ゲイ将軍と多岐に渡る会談を行いました。

グテーレス高等弁務官は、ウガンダの首都カンパラで行なわれるアフリカ連合の特別会合に参加する前にルワンダも訪問する予定です。

原文 : UNHCR chief urges the world not to forget the displaced in eastern Congo
ソース :UNHCR News Stories
日付 : 2009年10月16日
日本語訳 : 松浦亜矢(国連UNHCR協会ボランティア)

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