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コンゴ民主共和国/米川正子 緊急報告
2006年12月頃より再び政情が不安定になり、国内避難民が急増しているコンゴ民主共和国で援助活動にあたる米川正子UNHCRゴマ事務所所長が一時帰国した際にお話を聞きました。
米川所長には2007年を通じて、現地の様子を日本の皆様に、日本UNHCR協会のニュースレターやウェブサイト、また各種のお手紙を通じて伝えていただきました。 その後、皆様からもご支援が寄せられるようになりましたが、コンゴ民主共和国の状況はいかがですか?
私が勤務しているゴマ事務所のある北キブ州では、2006年の12月以降だけでも、約44.3万人が避難を強いられています。州全体では80万人、つまり5人に1人が自分の家を追われている状態です。1998年以降のコンゴの状況を「内戦」と呼ぶ人もいますが、これは「地域紛争」というべき複雑で大きな問題です。コンゴ全体で、400万人以上がこの戦争で命を落としています。これは第二次世界大戦以降、最大の数です。それにもかかわらず、国際的にコンゴへの関心はあまりに低く、忘れられているといっても過言ではありません。
そんな状況のなか、日本UNHCR協会を通じて、日本の皆様がご寄附をお寄せくださっているのは非常に心強く、励みになります。日本からは遠い国と感じられるかもしれませんが、実は日本の携帯電話などのコンデンサに多く使われているタンタルをはじめ、私たちの日常に欠かせないレアメタル(希少金属)の多くはコンゴから産出されています。こうした希少資源をめぐる争いも、紛争の原因の1つになっています。もっとコンゴに関心を持っていただけると嬉しいです。
国内避難民に対して、UNHCRはどのような援助活動をしているのですか?
多くのNGOが様々な分野で協力して活動していますが、UNHCRは主に法的保護の分野を担当しています。性的虐待を受けた女性の保護、誘拐されて無理やり少年兵にされた子どもたちの保護などですが、国自体の司法制度が整っていないので、対応が十分ではありません。
今までは国内避難民の約9割が親戚や知人の家に身を寄せていましたが、最近の国内避難民の急増とあいまって、受け入れ側の限界もあり、2007年8月頃から国内避難民が学校や教会などの公共施設に住むようになりました。しかし、9月に新学期が始まるにあたって、学校に避難していた人々のためにキャンプを設営する必要がありました。より安全な場所で、軍事基地から離れていて、しかもコンゴ東部にはマウンテンゴリラの生息で有名なビルンガ(Virunga)国立公園があるため、自然保護地域を破壊しないところでキャンプを設けるのはかなり難しいです。
国内避難民の子どもたちは学校には通えるのですか?
学校に通える子どもたちもいますが、治安の悪い地域では学校に行く途中で誘拐され、少年兵にされることもありますから、学校に行かせることのできない親たちもいます。
厳しい任務の中、どのようにして気分転換を図っていますか?
2007年8月からは、緊急事態のために、ゴマでの暮らしは仕事一色になってしまっていますが、それまでは、世界一の噴火口を持つ標高約3470mのニーラゴンゴ山(Mt. Nyiragongo)に登ってリフレッシュをしていました。また、以前ロータリークラブからの奨学金を得て勉学に励んでいたこともあって、地域のロータリークラブを通じてコミュニティ活動に参加することに大変関心を持っています。けれども、一度ミーティングに参加しただけで、今はそれも叶わなくなっています。
休暇はどのように過ごしていますか?
緊急事態の中でもやはり息抜きは大切です。友人や同僚とリラックスできる会を開いて、食べたり、踊ったりしてくつろいで過ごします。ユニセフに勤務する日本人の友人がおり、キヴ(Kivu)湖の新鮮な魚を使った寿司パーティを開いて大変盛り上がりました。
大変なゴマでの生活を、どのように楽しんでいるのですか?
ゴマでもテコンドーを続けて楽しんでいます。コンゴ大学の学生とテコンドークラブを設立しようとしましたが、日曜日も仕事が入ったりするなど、緊急事態で大忙しになり中断しています。また、時間を見つけては、ジョギングもしています。
今後、どのような分野の支援が重要ですか?
今はどうしても人命にかかわる分野が最優先になっていますが、将来的には本当はもっと人材育成に力を入れたいです。そうすることによって、援助を受けるだけではなく、自分たちでなんとか自立できるようになるからです。実際、コンゴの人たちは適応能力が高く「なんとか自分でやりくりする」というのがならわしのようになっています。コンゴの人たちが今の苦境を乗り越えて、自分たちでやっていけるように、日本の皆様から引き続き温かいご支援をいただければ幸いです。









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