






















|
 |

HOME > UNHCRの難民援助活動 > チャドのスーダン難民登録作業、順調に進む
チャドのスーダン難民登録作業、順調に進む
チャド政府の難民担当職員であったマイケル・ミトゥナ(Michel Mitna)氏が殺害された事件にUNHCR職員は大きな衝撃を受けましたが、同氏がUNHCRと協働していた、チャド東部に避難する25万人のスーダン難民の登録作業を完了することで追悼の意を表すことを決定しました。
この登録作業は難民保護と支援を目的として2009年3月に開始され、UNHCRが運営する12カ所の難民キャンプのうち8カ所で、チャド政府を含む事業実施パートナーとUNHCRにより実施されています。2009年末までに残りの4カ所の難民キャンプでも作業が完了する予定ですが、完了すればUNHCRは難民の正確な人数や具体的なニーズをより明確に把握することができます。
ミトゥナ氏はチャド東部の町グエレダ(Guereda)にあるチャドの難民委員会の代表でした。2009 年10月24日、UNHCR登録チームのサポートのためコウノウングー(Kounoungou)難民キャンプを訪問した後に襲撃され、亡くなりました。
追悼のため、コウノウングー難民キャンプのUNHCRスタッフは丸一日業務を中断しましたが、翌日にはいつものように明け方に起き、夜7時まで難民の再登録作業や面接、政府とUNHCRのデータベースの更新を行いました。
これは、環境や気候が厳しく、また治安が不安定な中で、多くのUNHCR職員が携わっている重要な作業です。「登録作業チーム全体を難民キャンプに移しました。この準備はかなり大変でした」とUNHCRグエレダ事務所のラミン・ディオプ(Lamine Diop)難民セキュリティ・リエゾン・オフィサーが言いました。
コウノウングーでは、現地スタッフと外国人スタッフ合わせて100人分が寝泊まりするためのテントをUNHCRが提供しました。「スタッフのための食事や水を運び、シャワーやトイレといった基本施設の設置が必要です。日中は休憩を取らず、過酷な状況のもと働いていますが、皆やる気がみなぎっているし、2週間もこのような環境で生活しているとチームとしてまとまってきます」と付け加えました。
「難民の多くは2003年終わりから2004年初頭にかけてダルフール地方から避難してきました」とコウノウングー難民キャンプのパソコンのデータベースに情報を入力しながら、シャリフ・ムーサ(Cherif Moussa)UNHCRフィールド・アシスタントが教えてくれました。「そのころに難民登録を行いましたが、5年も過ぎると、病気の人やお年寄り、その他の脆弱な難民のニーズや難民の正確な人数を把握することが極めて重要になります」。死亡日と出生日も同様にデータに記録されると付け加えました。2週間の登録期間中に難民はキャンプ近くで面接を受け、写真撮影を行います。
「どんな小さい子どもであっても、子どもたちとも話をします。それにより家族構成をより正確に把握できることが多々あるのです」。さらに今回の作業により、援助を受けようと登録した現地のチャド人を発見したと付け加えました。
作業が完了すると、情報に基づいた配給カードが難民に即時発行され、また政府発行の難民IDカードも後から与えられます。多くの難民は登録されることで安心し守られていると感じていると述べ、登録作業は難民キャンプにいる人々に支持されています。
「UNHCRやコミュニティのリーダーがこの登録に参加する必要性を分かりやすく教えてくれました。人道支援の人たちに、自分達の人数やニーズを知ってもらうのは私たちのためになることです。ここにいる全員が喜んで参加していると私は思います」と北ダルフール出身の、アスミア(Asmia)さん(23歳)は述べました。
ダルフールの出身地、彼らが耐えた迫害、逃げた時の状況、家族構成、日常生活と生活の状況などの集められた情報を元に、特に子どもや暴力を受けた女性に対してUNHCRは効果的な支援を提供できるようになります。
ムーサUNHCRフィールド・アシスタントは昼食をとる時間も惜しんで仕事に没頭しています。「これが私の4回目の登録作業なんです。私は未だに熱中してしまいます。疲れる作業ではありますが、難民のことを深く知ることよりもやりがいのあることなんてありませんよ。」
原文 : Verification exercise of Sudanese refugees in Chad proceeds well
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2009年11月2日
日本語訳 : モンテサ絵美(国連UNHCR協会翻訳ボランティア)
|
 |