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世界難民の日:ロンドン・トラファルガー広場でダルフールを体験

ロンドン・トラファルガー広場にてUNHCRのテントと「ダルフール体験」の展示2008年6月17日、数千人のロンドン市民や学生・観光客がトラファルガー広場を訪れ、ダルフール難民の生活を疑似体験しました。UNHCRは、6月20日の世界難民の日を記念し、トラファルガー広場に模擬難民キャンプを設置。「ダルフール体験」と称するこのイベントは、早朝オープンされるとすぐに多くの来場者が訪れ、午前中には800人もの人々が、何百万人にも上るダルフールの国内避難民やダルフールからチャドに逃れているスーダン難民に関する更なる情報を得ようと試みました。

このイベントでは、ダルフールからの難民に対する日々の援助活動における、UNHCRが直面するプロテクション面での様々な課題が説明されました。広場には4つのテントが張られ、それぞれUNHCRの活動分野:仮設住居・食糧・教育・再建に焦点を当てられ、ボランティアやUNHCRのインターンによって人道支援活動やダルフールに関する本の配布やクイズが行われました。また20人のスーダン難民女性グループによる歌と踊りが披露されると、観客はUNHCRのロゴマークである「人を保護する手」を真似し、この様子はイベントを象徴するシンボルとなりました。また、UNHCRの活動を映し出すスクリーンを兼ね備えた四輪駆動車もイベントを盛り上げました。

「今回のイベントのために仕事を休みました」とロンドン在住のオーストリア人デザイナー、マリアン・ヴェンクハイム(Mariann Wenckheim)さんは語りました。またITコンサルタントのアーサー・オチョア(Arthur Ochoa)さんは、「先進国では、人々が、難民を含め何百万人もの人々に影響する悲劇や災害に対して無関心であり、世界で困っている人々を援助しているUNHCRのような機関の活動を当たり前のように思ってしまっているような気がします。これからも良い仕事を続けて下さい」と語りました。その他、2005年に「ホテル・ルワンダ」(1990年代にアフリカのルワンダで起こった大量虐殺についての映画。この虐殺により何十万もの人々が家を追われ、今日まで続くアフリカ五大湖地域の難民問題を引き起こした)の役でオスカーにノミネートされた女優、ソフィー・オコネドーさんを含むの英国の著名人も訪れました。

イベント当日、アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、広場で世界難民の日の開始を告げ、模擬難民キャンプを回った後、グローバル・トレンド・レポートの結果を発表しました。レポートによると、UNHCRの援助対象となる難民数は2年連続で増加しており、2007年には国外に逃れて難民となった人々の数は1140万人に達し、UNHCRの援助対象者(難民、国内避難民など)は3170万人に上りました。難民が増え続けていることは大変遺憾だ、とグテーレス国連難民高等弁務官は語りました。グテーレス国連難民高等弁務官は、ロンドンの王立地理学会での会合の後、ケニヤの首都ナイロビで開催される世界難民の日に参加します。

ダルフール紛争は人道支援の緊急課題です。2003年の紛争勃発以来、何十万人もの人々が亡くなっています。約25万人の難民がチャド東部でUNHCRが運営する12の難民キャンプに避難し、250万人以上の人々は国内避難民となっています。UNHCRは2004年以降、西ダルフール地方で人道援助活動を行っており、国内避難民キャンプの設立や運営を行っています。その一方、グテーレス国連難民高等弁務官の言葉にもある通り、2007年末、UNHCRの援助対象となる難民は990万人から1140万人に増え、紛争による国内避難民は2440万人から2600万人に増えました。UNHCRが直接的、間接的に保護や支援を行う国内避難民の数は現在、2006年の1280万人から1370万人へと増加しています。2007年度末にUNHCRの保護下にあった難民、国内避難民、無国籍者や帰還民等の人数の総数は、3170万人でした。これには他の国連機関によって保護されている460万人のパレスチナ難民は含まれていません。

トラファルガー広場でのイベントは、英国国際開発省、トヨタ・ジブラルタル・ストックホールディング、イギリスのヨーロピアン・コミッショナー代表の支援によって運営されました。テントはUPSによって無償でロンドンに運ばれました。

原文 : World Refugee Day: UNHCR brings the Darfur experience to London’s Trafalgar Square
ソース : UNHCR Media site
日付 : 2008年6月17日
日本語訳 : 依光映子・高山くみ子(国連UNHCR協会ボランティア)

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