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数千人の難民がダルフールから避難、チャドに保護を求める

ダルフール紛争から逃れチャド東部ビラク近郊で木陰に集まるスーダン難民2008年2月8日から10日にかけ、ジャンジャウィード(民兵組織)がダルフールへの大規模な攻撃を開始し、1万2千人に上る人々が隣国チャドへ保護を求めて避難しました。空爆を受け、4千から千人の難民が東部ビラク周辺に保護を求めて避難、また同規模の難民がビラクに程近いコルク(Koruk)に避難しているものと推定されます。難民の多くは、反政府組織JEM(正義と平等運動)の重要な拠点の西ダルフール地域の州都エル・ジェニーナから北方50〜70キロ離れたシルバ(Sirba)、セレイア(Sileah)、アブ・スルジ(Abu Suruj)地域から避難しました。UNHCRは2月10日に他の人道援助機関とともに、緊急援助部隊を現地に派遣しています。

UNHCRの派遣チームによると、難民は攻撃されたときに身につけていた衣服のほかは何も持たず、恐怖に怯えてきっています。ジャンジャウィードは住人が避難できないよう村を包囲し、村人は略奪に遭った挙句、村を焼き払われました。「チャドに避難してきた多くの難民は、ここ数年間ダルフール地域内でも避難を続けていた人々です。彼らは度重なる攻撃を受け、避難を続けなければならない状況の中、極度に疲弊しています」。10日、ビラクを訪れたジョージ・ホリー(Jorge Holly)UNHCR職員は語ります。また、UNHCRグエレダ(Guereda)事務所長は、「私達が出会った難民は皆、この状況下ではダルフールには戻りたくないと話しています。彼らはチャド東部の難民キャンプに避難することを望んでいます」と付け加えました。

UNHCRスタッフと他の人道援助機関はどの程度の援助が必要かを調査するため、攻撃を受けた地域へ向かいましたが、最新の情報は手に入りにくい状態です。難民は主に女性と子どもで、現在、保護を求めチャドへと向かっています。軍事攻撃により数千もの家が破壊されたと報告されています。セレイアからの難民によると、ジャンジャウィードによる地上攻撃によりアブ・スルジが破壊され、4つの国内避難民キャンプに大きな被害が出たと伝えられました。NGOのスタッフもまた、攻撃を逃れるためにチャドへの避難を余儀なくされています。

UNHCRは、今回新たに避難してきた人々を国境からコウノング(Kounoungou)難民キャンプへとトラックで移動させることを計画しています。しかし、彼らの向かう難民キャンプには既に3万人が避難していて飽和状態のため、ホリーUNHCR職員と当局は、新キャンプの設営を進めています。また、UNHCRはコウノング難民キャンプに到着する新たな難民たちのため、12日に約4千もの救援物資(睡眠用のマットや毛布、水汲み容器など)をトラックで輸送することを決定しました。しかし、新たに到着する難民には足りないため、その補充が必要です。「難民すべてに暑さから身を守る術を提供できないことは問題です。キャンプに十分な場所を確保できるまで難民は外で眠るしかなく、日中は直射日光から身を守るため木の下に集まるしかありません」とホリー職員は語りました。

これまでUNHCRと協力機関は、24万人のダルフール難民をチャド東部にある12の難民キャンプで保護し、中央アフリカ共和国からの5万人の難民をチャド南部で支援してきました。しかし、今月初めに反乱軍はチャドの首都ンジャメナを攻撃し、チャドの治安状況は更に悪化の一途をたどっています。3万人に及ぶ人々がこの攻撃によって隣国のカメルーンへの避難を余儀なくされました。UNHCRは貨物輸送機をカメルーン北部の町ガロウア(Garoua)に送り、8日に最初の45トンの救援物資が到着、第2便が10日に到着しています。更に追加で17トンの救援物資がWFP(国連世界食糧計画)の輸送によって、11日に空輸で運ばれました。

原文 : Thousands of refugees flee Darfur and seek shelter in Chad
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2008年2月11日
日本語訳 : 依光映子・高山くみ子(国連UNHCR協会ボランティア)

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