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ダルフールに関する共同声明

2007年までの過去2年間で、ダルフール紛争に巻き込まれた何十万人もの市民の命が人道支援機関の努力、連携によって救われてきました。現在、ダルフールにおける人口の約3/4の人々が安全な飲料水を確保しており、また2006年だけで40万トンの食糧が届けられています。この間、国連と人道支援団体の活動に関わる人々は沈静化の気配がない、不安定な治安状況に直面しながらも、相互に連携することによって何百万人もの人々を保護してきました。

しかし、ダルフールでの援助活動は2006年12月に最悪の状況を迎えました。度重なる軍事攻撃や戦線の移動、そして武装グループの細分化により、安全に援助物資を届けることは困難を極め、巻き込まれた多くの市民にも犠牲が出ました。村は焼き払われ、略奪され、穀物や家畜は失われました。また、女性に対する性的暴力も頻発しています。このような状況は決して容認できるものではありません。

さらに、人道支援団体の職員に対する暴力が増加している状況もみすごすことはできません。2006年下半期だけで12人もの支援団体職員が殺害されました。過去2年間でみると、さらに多くの尊い命が奪われています。2006年7月にはダルフール西部で政府から派遣された3人のエンジニアが殺害されたため、難民キャンプの水道整備と衛生保全活動は一時停止に追い込まれました。2006年11月には南ダルフールで政府機関の9人の職員が誘拐され、そのうち5名は未だに行方不明となっているのです。

2006年の下半期だけでも、30のNGOと国連機関が武装グループから攻撃を受け、400人以上の支援団体職員が31回にわたって活動拠点の再配置を余儀なくされました。また、援助資金は略奪され、職員は常に命の危険に晒されてきました。2006年12月18日には、南ダルフールのジェレイダ (Gereida)で6人の支援団体職員が攻撃を受けたため、NGOは撤退を余儀なくされ、13万人もの避難民に対する食糧や飲料水、保健施設等の緊急支援が滞りました。その10日前には北ダルフールのクルム(Kurum)で人道支援機関を標的にした攻撃があったため、4つのNGOとWFPのスタッフがエル・ファシャー(El Fasher)から撤退を余儀なくされました。しかし、これらは一例に過ぎず、ダルフール全土にわたって同様の事件が頻発しているのです。

このような状況が続く限り、人道援助活動とそれを支える人々にとって取り返しのつかない危険が及ぶのを回避することは不可能です。いまだ続く危険な状況は、緊急支援を行う多くのNGOの活動を一時停止や規模の縮小に追い込み、ダルフールの人々の健康管理に影響を与え、さらには国内避難民キャンプにおける衛生状況の悪化にもつながっています。結果として2768人がコレラに感染し、内147人が死亡するという被害をもたらしました。

このままでは、ダルフールの人々の安全をこれからずっと保障することはできないでしょう。下記に名をつらねた国連機関共同チームメンバーは、ダルフール平和条約の加盟国、非加盟国にかかわらず、国際人道法に基づいたダルフール問題の平和的解決を目指す、各国の積極的な行動を歓迎します。

進歩は持続させなければなりません。民間人/市民と人道活動に携わる人々への確固とした安全の保障は緊急課題であり、同時に、非戦闘員に対し攻撃、嫌がらせ、誘拐、脅迫、強盗を犯した者は、その責任を追及されなければなりません。それが出来なければ、今までかろうじて保たれてきた400万人もの人々への安全保障と援助活動を継続することはできないでしょう。

この声明は、以下の国連機関共同チームメンバーの賛同を得ています。

国際移住機関 (IOM)
人道問題調整部(OCHA)
国連児童基金(UNICEF)
国連教育科学文化機関(UNESCO)
国連婦人開発基金(UNIFEM)
国連開発計画(UNDP)
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
国連工業開発機構(UNIDO)
国連統合後方支援センター(UNJLC)
国連地雷対策サービス部 (UNMAS)
国連プロジェクトサービス機関 (UNOPS)
国連人口基金(UNFPA)
世界食糧計画(WFP)
世界保健機構(WHO)


原文 : Joint Statement on Darfur
ソース : UNHCR Press Releases
日付 : 2007年1月17日
日本語訳 : 依光映子・高山くみ子(日本UNHCR協会ボランティア)



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