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西アフリカ・コートジボワール 緊急支援

【第7報:2011年6月20日】 コートジボワール-国内避難民、依然として30万人

コートジボワール大統領選挙後の混乱から、リベリアの一時避難所に逃れてきた難民は厳しい表情を隠せない コートジボワール大統領選挙後の混乱から、リベリアの一時避難所に逃れてきた難民は厳しい表情を隠せない
コートジボワールでは、大統領選挙をめぐる混乱により、辞任を拒むバグボ前大統領を支持する軍隊(FDS)と、国際社会が選挙の結果として承認しているワタラ元首相の軍隊(FR)の間の戦闘が激化して約2ヶ月が経ちました。その後、5月6日にワタラ氏が大統領に就任し、5月21日には潘基文国連事務総長らが出席するなか就任式が行われました。しかし、その後もUNHCRとそのパートナー機関に登録された国内避難民数は、32万2277人にのぼり、その多くは西部(13万2188人)や北部(6万2676人)、そして首都のアビジャン(5万5951人)に避難しています。政情は一部の地域で安定してきたものの、南西のササーンドラ地域では悪化しており、5月初旬に起こった衝突では280人の民間人が犠牲になりました。また、依然としてコートジボワール難民20万人が近隣の西アフリカ諸国で避難生活を続けています。

【第6報:2011年4月5日】 コートジボワール、悪化する内紛

コートジボワール大統領選挙後の混乱から、リベリアに逃れてきた難民 コートジボワール大統領選挙後の混乱から、リベリアに逃れてきた難民
辞任を拒むバグボ前大統領を支持する軍隊(FDS)と国際社会が選挙の結果として承認しているワタラ元首相の軍隊(FR)の間で激化している戦闘により、必要とされる援助活動のニーズ調査ができず、それに基づく援助物資の支給などが滞っています。武装グループが、主に首都アビジャンなど、国内避難民が多く集まるエリアの入り口に、バリケードなどを張っているために、国内で避難しようとしている人々へのアクセスは大変困難であり、援助活動の大きな障害となっています。

現在コートジボワールでは、推定73万5000人が国内避難民となっています。また、リベリアへの12万人をはじめ、国境を接する他の4カ国(ギニア、マリ共和国、ブルキナファソ、ガーナ)、そして、遠くナイジェリアまでも難民および庇護申請者が逃れてきています。

【各国の状況】

コートジボワール

国内避難民 73万5000人: 主に首都アビジャンなど、国内避難民の多く集まるエリアへのアクセスが大変困難になっており、コートジボワール北部の村々では首都から逃れてきた人々でパンク状態になっています。これらの多くの人々は知り合いなどの家に身を寄せていますが、村人たちの受け入れ能力を超えてしまっているため、保護が受けられない人々が急増しています。

リベリア

リベリアではすでに登録されていた4万3708人のコートジボワール難民に加え、3月31日の時点で、新たに7万9250人が緊急登録を行いました。この緊急登録の数は、人々が治安状況を見ながら、自分の家の状況を見に行くなど、国境を何度も往復をしていることがあるので、重複して登録されている人を含む可能性があります。

ガーナ

難民・庇護申請者は3240人に上り、これは1週間前にくらべて、901人が新たにガーナで登録されたことになります。UNHCRはこれらの人々のため2000人の食糧4か月分を確保しました。

ギニア

難民・庇護申請者 1141人。そのうち994人(359家族)がゼレコレ森林地帯に、147人(68家族)が首都コナクリで確認されています。ゼレコレ森林地帯では今週89人が加わり、コウワンカン難民キャンプへ移動するまでの間、地元のホストファミリーを見つけたり、簡易ホテルに身を寄せています。

ブルキナファソ

難民・庇護申請者 37人。それに加えて21人が登録待ちの状況です。

ベナン

難民・庇護申請者 45人。今週新たに9人がベニンにたどり着きました。

トーゴ

難民・庇護申請者 1065人。今週新たに443人がトーゴにたどり着きました。トーゴ政府による援助物資(石鹸、トイレットペーパー、Tシャツ、サンダル)のほか、UNHCRはお米と調理油を提供しました。UNHCRはトーゴ政府とこれらの人々のための難民キャンプを設置する予定です。

ニジェール

難民・庇護申請者 38人。

マリ

難民・庇護申請者 252人。それに加えて、さらに200人が登録待ちの状況です。一時避難所の設営が決定され、来週中に200人受け入れ可能な避難所が完成する予定です。マリ政府はコートジボワールに働きに行っている8万人の労働者の緊急帰国計画を作成し、700人が乗った最初のバス10台が到着予定です。

ナイジェリア

難民・庇護申請者 74人。 新たに3人が今週ナイジェリアにたどり着きましたが、彼らはパスポートなどを持っておらず、正式な国境通過点ではなく山の中などを歩き国境を越えてきたと見られます。

セネガル

難民・庇護申請者 28人。

ギニアビサウ

難民・庇護申請者 5人。

ガンビア

難民・庇護申請者 7人。

コートジボワールオペレーション 難民の数


【最新の情報を読む(英語)】

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)ではコートジボワール最新の情報を提供しています。
ナビ UNHCR Côte d’Ivoire Situation Update No.07

【第5報:2011年3月30日】コートジボワールの難民・避難民が急増

(3月29日 ジュネーブ発)
コートジボワールでの紛争が悪化する中、隣国リベリアでは新たに到着する難民が増加しています。3月22日からの1週間だけでもあらたに1万人が地元当局に難民として登録されました。これにより、2010年11月以降、コートジボワールからリベリアに避難した人々の数は11万人2000人に上ります。難民の増加による影響は、リベリアだけでなく、周辺国のガーナやトーゴでも見受けられます。全体で11万6000人のコートジボワール国籍の人々が、リベリア以外の近隣の8ヶ国に逃れています。この支援のためにUNHCRは9700万ドル(約81億円)を必要としていますが、現在2000万ドルのご寄付しか集まっていません。引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。

【写真で見る現状:コートジボワール難民リベリアへ】
[New flows of Ivorian refugees into Liberia]

コートジボワールで2010年11月に行われた大統領選挙の結果に起因する混乱が続き、リベリア東部では3月末までに10万人以上のコートジボワール難民が流入しました。その多くがリベリアのニンバ地区に避難しましたが、今、戦闘が広がりを見せる中、さらに6000人が大ゴデ地域に逃れ始めました。新しく逃れてきた難民の多くが、車で行けないような孤立した村に逃れています。UNHCRはこの地域での難民が必要としていることは何かを調査しています。

これらの写真はリベリアの南東部(ズエデゥ)に逃れてきたコートジボワール難民を、写真家のグラナ・ゴードンが最近撮ったものです。

森のなかをズエデゥに向かうコートジボワールから逃れてきた難民の家族   安全を求めてリベリア南東部に向かう難民。
森のなかをズエデゥに向かうコートジボワールから逃れてきた難民の家族

  安全を求めてリベリア南東部に向かう難民。

リベリアに入国できた多くのコートジボワール難民は何日も食糧や安全な場所を求めて歩いてきた   逃れてきた家族はほとんど所有物を持っていません
リベリアに入国できた多くのコートジボワール難民は何日も食糧や安全な場所を求めて歩いてきた

  逃れてきた家族はほとんど所有物を持っていません

ズウデゥまでバイクタクシーに乗って逃れるコートジボワール難民   頭に荷物を載せ、母は幼い娘と一緒にリベリアの町ズエデゥへ歩いた
ズウデゥまでバイクタクシーに乗って逃れるコートジボワール難民

  頭に荷物を載せ、母は幼い娘と一緒にリベリアの町ズエデゥへ歩いた

道沿いの小川で休憩するコートジボワール難民。この小さな村には数日の間に3000人以上が逃れてきた   水浴びをするコートジボワール難民の子どもたち
道沿いの小川で休憩するコートジボワール難民。この小さな村には数日の間に3000人以上が逃れてきた

  水浴びをするコートジボワール難民の子どもたち

コートジボワール難民たちが板を渡しただけの不安定な橋をわったって歩いていく   リベリア南部へ現状調査に向かうUNHCRのチーム
コートジボワール難民たちが板を渡しただけの不安定な橋をわったって歩いていく

  リベリア南部へ現状調査に向かうUNHCRのチーム

学校の空きスペースで体を休めるコートジボワール難民   母親が水を汲みにいっている間、ぐったり眠った1歳の男の子
学校の空きスペースで体を休めるコートジボワール難民

  母親が水を汲みにいっている間、ぐったり眠った1歳の男の子

リビア南西の町トエの一時避難所で娘と甥の面倒をみる16歳のマリエ   リベリア南東の町トエの一時避難所に避難所を建設する難民
リビア南西の町トエの一時避難所で娘と甥の面倒をみる16歳のマリエ

  リベリア南東の町トエの一時避難所に避難所を建設する難民


【第4報:2011年3月29日】避難者の数が70万~100万人に

コートジボワールから紛争を逃れてリビリア東部にたどりつき、登録を待つ難民たち
コートジボワールから紛争を逃れてリビリア東部にたどりつき、登録を待つ難民たち
コートジボワールでは、昨年11月の大統領選挙結果をめぐる対立が収拾を見せず、内戦に突入しつつあります。主要都市のアビジャンでは、避難者の数は70万から100万に上るものと見られ、武力衝突で450人以上が亡くなりました。アビジャンのバスターミナルは、内戦の及んでいない国の北部、中部、東部に逃げようとする人々でごった返しています。銀行やビジネスの閉鎖で人々は職を失い、人々の暮らしは日に日に難しくなっています。食料価格も高騰し、食料が不足しています。

コートジボワール西部でも紛争は拡がりつつあり、住民の避難が拡大しています。傭兵や武装グループによる窃盗、強姦、殺戮も行われ、西部の町GuigloにあるUNHCRの事務所も、武装集団によって車両やオフィス機器などを強奪されてしまいました。他の人道支援機関の事務所でも車両が奪われました。

UNHCRのメリッサ・フレミング首席報道官は「我々の事務所からの強奪を非難し、非戦闘員を保護し、人道支援機関を標的にしないよう、あらゆる勢力に繰り返し求める」と述べています。フレミング首席報道官はコートジボワールの隣国リベリアを訪問したばかりで、リベリアにはコートジボワールから国境を越えて逃れた人々が10万人以上にのぼっています。

リベリアのJanzonに避難した16歳と9歳の姉妹は、目の前で父親を殺され、母親の行方が分からないと語ります。UNHCRではこの姉妹を保護し、母親が見つけられることを願っています。18歳の少女は、リベリアに逃れる途上、Cavally川を渡る舟が転覆して、自分は助かったものの、一緒だった老人二人と赤ちゃんを抱いた母親が溺れてしまったと言います。リベリアまで避難することはできても、命を落とす人もいます。ある少年は森を逃げ惑う中でマラリアと呼吸器系の疾患にかかり、亡くなってしまいました。

【第3報:2011年1月4日】リベリアで難民キャンプの設営を開始

UNHCRの支援によりリベリアに新設された一時避難所に、国境から移動してきたコートジボワールの難民たち
UNHCRの支援によりリベリアに新設された一時避難所に、国境から移動してきたコートジボワールの難民たち
UNHCRは12月31日、コートジボワール難民を保護するために、リベリアで難民キャンプの設営に入りました。

すでに1万8000人を超える人々がコートジボワールからリベリアに避難したと言われています。現地入りしているUNHCR職員の話によると、毎日400人から500人のコートジボワール難民がリベリアにたどり着いており、その半数以上が女性や子どもたちだということです。

UNHCRは、ビニールシート、水汲み容器、毛布、体を横たえるためのマット、ランプ、灯油、バケツ、石鹸、蚊帳など、生活に最低限必要な援助物資の支給を開始しました。今後予想される3万人のコートジボワール難民を受け入れられるよう、3百万ドル(約2億6000万円)をかけ、リベリアとギニアに援助物資を配備しました。

【第2報:2010年12月29日】コートジボワール難民への緊急支援を開始

選挙後の緊迫した状況から庇護を求めてギニアに逃れてきたコートジボワールの人々
選挙後の緊迫した状況から庇護を求めてギニアに逃れてきたコートジボワールの人々
大統領選挙後の混乱により、11月29日よりコートジボワール難民がリベリアに流入しています。

UNHCRは12月28日までにリベリアに避難した1万5120人の難民登録を終了しました。これらの難民はコートジボワール西部にあるダナネ(Danane)とグイゴロ(Guiglo)の村々から逃れてきた人々で、その大半が女性や子どもです。現地の政府関係者からは、さらに4000人がリベリアに到着したとの情報が入っています。

難民を受け入れているリベリアの地元住民は、貴重な飲み水や食料などを難民と分け合ってきましたが、長期化しそうな状況に地元住民の困惑も広がっています。

現在、UNHCRは難民を受けいれている20を越える村々で、ビニールシートやマット、水汲み容器などの援助物資の配布を進めています。また、状況の悪化に備えて、コートジボワール周辺国に3万人分の援助物資を配備しました。

【第1報:2010年12月20日】西アフリカ・コートジボワール難民流出悪化に備え、緊急援助の準備

コートジボワール
選挙後の緊迫した状況から庇護を求めてギニアに逃れてきたコートジボワールの人々
選挙後の緊迫した状況から庇護を求めてギニアに逃れてきたコートジボワールの人々
西アフリカ・コートジボワールでは、11月末に実施された大統領選結果をめぐって、現職大統領と野党指導者の双方が勝利を宣言し、大きな混乱を招いています。UNHCR報道官アンドレ・モヒックは12月10日に、「主に子どもや女性たち2000人が、近隣国のリベリアとギニアに逃れていると両国政府は発表しています。」と報告しています。

また、UNHCR報道官エイドリアン・エドワードは、「12月14日現在、リベリア北東部に逃れた難民の数は現在3500人にのぼり、毎日約150人がが押し寄せています。また現在、ギニア南東部には難民約200人が逃れています」。「コートジボワールからギニアに至るにはニンバ山を越えなくてはならず、裸足のままや子ども連れの者達も山肌で夜を明かしているということです。UNHCRはそのような人々に対して暖かい食事と、手荷物もない人々に必要なものを提供しました。」と伝えています。

UNHCRの緊急支援チームは両国で現地入りし、難民や避難民の状況を調査しています。逃れてきている女性や子どもたちの健康状態は今のところ良好ですが、食料や一時的に宿泊できるテントなどが緊急に必要となると報告しています。UNHCRは、コートジボワールの政情が安定することを強く望んでいますが、状況が悪化する場合に備えて、緊急援助の準備を進めています。
コートジボワール共和国の難民のために、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

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