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帰還先での困難な飲み水の確保
ウォルター・オドング(Walter Odong) さん(38)がウガンダ北部の避難民キャンプから村へ戻ろうと決心した時、そこでどんな困難が待ち受けているかあまり考えていませんでした。オドングさんのいたパガク(Pagak)避難民キャンプでは生活必需品が支給され、それを当然のように思っていました。安全な飲み水もそのひとつでした。
オドングさんは政府軍とLRA(神の抵抗軍)の紛争から逃れるため避難生活を続けていましたが、2008年に10年ぶりにアムル県にあるふるさとの村へ帰還しました。そして、ここでの生活は決して楽ではないことを悟ったのです。
「何年も離れていたふるさとへ戻れたのはとても嬉しかったのですが… すぐここには問題があることに気づきました。安全な飲み水の確保がそのひとつです」とオドングさんはUNHCR職員に話してくれました。彼によると、帰還民はミミズのような小さな赤い虫がいる水源から水を汲んでいたそうです。
アムル県にあるパッボ(Pabbo)避難民キャンプから帰還したジョン・オケロ(John Okello)さんと近隣住民も同じような問題を抱えていました。2006年の政府とLRAの和平会合により情勢が落ち着いたのを機に、2007年にふるさとへ帰還しました。帰還後すぐに人々は腹痛を訴えるようになりました。「今思うと不衛生な水を飲んでいたことが原因だと思います」オケロさんは言いました。
この広範囲に及ぶ問題への対処と今後も帰還する何万もの人々を支援するため、2009年初頭よりUNHCRと政府を含む関係機関は、帰還民を対象に井戸の掘削プログラムを立ち上げました。
「このプログラムの目的は、帰還民に清潔な飲み水を提供することです」と、ウガンダ北部のフランシスコ・カネザル(Francisco Canezal)UNHCRフィールド・オフィサーが説明しました。また、ノウペク・ヴァノ(Noupech Vanno)UNHCR職員は、このプログラムによりふるさとへの帰還がより持続的なものとなり、帰還民が安易に避難民キャンプへ戻ることを思いとどまらせるだろう、と付け加えました。
2009年11月現在、井戸24基がアムル県とパデル県地域で掘削され、2009年内にさらに20基が掘削される予定です。これによりアムル県だけでおよそ25万人もの人々が清潔で安全な水を飲むことができるようになります。
井戸や水源はコンクリートで覆われ、病原菌などで汚染されないようにし、コンクリートにプラスチックの管を通して水が流れ出るようになっています。
ウォルター・オドングさんとジョン・オケロさんはこの新しい井戸のある村に住んでいます。井戸のおかげで水の問題が過去のものになったと皆喜んでいます。
パ・オモ(Pa Omo)村では、帰還民が月に2度排水口を掃除するというルールを作りました。「掃除をすることで責任感がうまれるし、清潔な水を与えてくれた人達への感謝のしるしでもあります」と村人のロバート・オモニー(Robert Omony)さんは言いました。
原文 : Water, water everywhere, but not all of it fit to drink for returnees in northern Uganda
ソース : UNHCR News Stories
日付 : 2009年11月4日
日本語訳 : モンテサ絵美(国連UNHCR協会翻訳ボランティア)
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